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みなさんはホラーゲームってプレイしますでしょうか。私さしみはそこまで多くのホラーゲームをプレイしてきたわけではないですが、好きな作品ランキングの中でも3本の指に入るくらい、愛してやまないホラーゲームがあるんです。

今回レビューするのは、そんな大好きな作品を思わせるような美麗(グロいともいう)なグラフィックで描かれており、一目見た瞬間からやるっきゃねぇ!と思っておりました「Cronos: The New Dawn」。

貧乏性の私にしては珍しく、新し目なゲームをフルプライスで購入。フルプライスで購入したからには、好き放題レビューさせていただきます。ま、値引きされていても好き放題レビューしますがね!!

※本記事には、一部グロテスクな表現・画像が含まれますのでご注意ください。

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Cronos: The New Dawn

SEGA/Bloober Team Switch2 / PS5 / Xbox X|S / PC

¥7,678 (ダウンロード版 定価)

※価格や在庫状況は、各ショップでご確認ください

01. はじめに:『あの神作品』の再来!?筆者が期待したワケ

本作は2025年09月05日に発売された、三人称視点のサバイバルホラー。開発したBloober Teamは、本作の直近2024年08月にSilent Hill 2のリメイクも手掛けられております。こちらも話題でしたし、いつかプレイしたいですね。

で、そんなBloober Teamが手掛けたリアル志向のサバイバルホラーに私さしみが期待するのには、理由があります。それは、『あの神作品」...そう。Electronic Artsが発売した「DeadSpace」に雰囲気を感じたからです!!!!!

発売前にCronos: The New Dawnのティーザームービーを見たとき...私の脳内に「あの頃」の風が、青春の風が一陣吹きました。

時は2008年、PS3で発売されたDeadSpace。当時ホラーゲームに全く興味のなかった私を、彼は界隈へ引き摺り込んでくれたのです。

要するに私の中のホラーゲームのベースとなる価値観を作り上げた、我が人生の師匠(?)のような存在なのです。いつかDeadSpaceのレビューもしたいなぁ。

...こほん。本題から少し脱線しすぎてしまいました。

でもそんな期待をしてしまうくらい、超リアルなグラフィックで描かれたグロテスクな、そして当時のDeadSpaceを感じる世界観に一目惚れしてしまい購入まで至ったのです。

そんな筆者の(勝手な)期待を背負ったCronos: The New Dawnがどんな作品だったかどうか、項目毎に見ていきましょう。

02. ストーリー:よく言えば「奥深い」、平たく言うと「よくわからん」

ゲームを購入するとき、私は基本ネットからの情報を入れずにフラットな目線でプレイを始めます。以下はクリア後にネットから仕入れた情報を元に組み立てたあらすじです。

荒廃した未来と1980年代のポーランドを行き来する時間跳躍SFホラー。プレイヤーは謎の組織に雇われた「トラベラー」となり、世界を崩壊させた謎の奇病の真実を追う。目的は、過去の時代から重要人物の魂を抽出し未来へ連れ帰ること――時空を超えて解き明かされる大惨事の真相は、絶望の未来を塗り替えるのか...

これだけ見ると「ほーん、タイムトラベルモノのホラーか?面白そうじゃん」...なのですが、プレイ後の正直な感想。「つまり...どういうことだってばよ???」状態でした。

初っ端から、トラベラーだの、エッセンスだの、コレクティブだの...前情報として世界観の予習をしておかないと「???」な場面がかなりあります。私のようなプレイヤーにとっては、少々唐突感があります。

プレイ後の感想として、「どんなストーリーのゲームだった?」と質問されても...う~ん答えづらい。荒廃した未来を救うため、タイムトラベルして奇病が蔓延する世界に飛び込んだら最後はなんやかんで終わってた...ってくらいでしょうか。

令和最新版の「パルスのファルシのルシがパージでコクーン」みたいなノリです。そこまで酷くはないか?笑

たぶん設定とか世界観自体はきちんと作られているのだと思いますが、前述の事情もあり物語のオチを見ても「...で、どういうこと???」となってしまい、ストーリーの面白さが理解できませんでした。

主人公が、ゲーム重要人物のエッセンス(その重要人物の性格?気質?をアイテム化したようなもの)を装備できるという仕様上、それを繰り返すと段々精神が狂っていく描写があるのですが、これがまたクセがある。

ムービーシーンで錯乱状態の主人公が苦しんでいるような場面でも、ストーリーを描写しているのか、ゲーム世界を表現するために描いた背景情報なのか、はたまた精神錯乱で歪んでしまった主人公の視点なのか...

このあたりが曖昧で、興味や恐怖よりも「何がどうなってるのこれ?」が先に来てしまい、ストーリーに集中できませんでした。

Youtube等で本作のストーリーを紹介している方の動画を拝見すると「あぁそういうことね」という画面がかなり多いので、きちんとストーリーを楽しみたい人はそちらで補完するのがよろしいかと思います。

03. グラフィック:とにかくリアルでグロい。臭いまで伝わってきそう

最初にこのタイトルを一目見たときから感じたたのが、何と言ってもグラフィックの精緻さです。

東欧のブルータリズム(1950年代に流行した無骨なコンクリート建築様式のことだそう)と荒廃した未来を題材にしており、本当にすごい時代になったなぁと感じるほど、凄まじい作り込み具合です。

世界観づくりも大変優れています。日本に暮らしていると、アジア/欧米圏の生活様式はネット等の媒体で垣間見る機会がよくありますが、筆者の場合ポーランドは馴染みが浅いのでとても新鮮でした。

ゲームをしていて、見たことがない生活圏に触れるのはやはり楽しい。海外の方が日本旅行をして異国情緒を感じる感覚って、こういうことなのかもしれませんね。(ちなみに筆者は海外旅行経験は皆無です🤣)

ちなみに本タイトルを手掛けたBloober Teamは在ポーランドのデベロッパのようですから、ご自身らの生活圏を題材にしているわけですね。

また、ブルータリズム&未来と言ってもゲーム内の舞台は全て廃墟であり、廃墟マニアにもたまらないでしょう。人が暮らしていた痕跡や、埃っぽくてボロボロに朽ち果てている様子はなんとも物悲しく、あれこれ観察するのも楽しいです。

そしてこのゲームの感想として忘れてはいけいないもの。そう、ゾンビ達です。人間の肉体をアルティメット進化させたような、私たちの遺伝子に刻まれている生理的嫌悪感を起こさせるヤベェ見た目をしています。

背景を彩る、奇病に汚染された屋内も素晴らしく汚い(笑)。腐った肉がジュクジュクと部屋内に広がっており、そこからはムワッ...とした臭いが画面を貫通してきそうです。ゲームじゃなかったら絶っっっ対に行きたくない...。

あ、これ絵作りを褒めてますからね?🤣

そんな魅力的な絵作りの一方で気になるところも。グラフィックというより画面のライティングの部分なのですが、プレイ画面が全体的に暗い。暗すぎる。

舞台が1980年代だったら、そりゃギラギラ明るくはないだろうとは思いますが、そういう問題ではないです。周囲の確認がしづらすぎて、ワケ分からん内に死んだときはつい「見えねぇよ!」と、一人グチをこぼしました。

怖さを演出するために暗くするのは分かりますが、それは視認性に問題がない範囲でやるべきことだと思っています。不必要に暗いのは、私にとって恐怖体験以前にストレスでした。

ゲーム設定で明るさをもっと上げればよくね?って話ですが、黒い部分が多少灰色に近くなるだけ。明暗部のコントラストはそこまで変わらないので、どっちにしろ見づらいです。

その他、どうやって先に進めればいいか分からない場面が多少あり、いい意味でも悪い意味でも近頃のゲームタイトルでよく見られるフレンドリーさがちょっと足りていないように感じます。

文字や標識でガッツリプレイヤーへ掲示すると、雰囲気が壊れてしまうのでやり過ぎはよくないですが、もう少し世界観に馴染むヒントの工夫が欲しかったなぁ。

とはいえ、このようなマイナスポイントを補って余りある映像美は必見。FHD環境でも精緻さは十分であり、QHDや4K画質ならば更に堪能できること間違いナシです。(なおゲーム機の性能は無視できるものとする)

あ~、そろそろゲーム向きの55~65インチの4Kテレビ買おうかなぁ。

04. システム:重厚な操作とリソース管理が織り成す、胃もたれ必至のプレイ後感

本作はホラーゲーではオーソドックスな三人称視点のシュータティング(いわゆるTPS)です。そしてここで重要なのが武器の種類ですが、これが多彩だと色々な楽しみ方ができるわけです。

ストーリーを進めていくと色んな場所で新武器が獲得でき、段々と戦法が増えていきます。ボスを倒したり、散々道に迷った果てに新武器を見つけたときは、やはり心がときめきますね。

そしてその武器はゲーム内通貨で少しずつ強化していけます。セーブポイントでは弾薬購入もできますが、個人的には多少無理をしてでもアップグレードしていくのが楽しい。

ただ、アップグレードの恩恵がイマイチ感じられないのも事実。ゲーム開始時に難易度を「イージー」と「ノーマル」から選べますが、どちらを選んでもはじめから選べる難易度にしては敵の体力がかなり高め。

敵の急所を的確に攻めないとすぐに距離を縮められますし、こちらの近距離格闘はかなり弱めに設定されているので、割と簡単に詰みます。近づかれる前に銃で何とかしましょうというスタイル。

あと忘れてはならない点としては、無力化させた敵を燃やす「トーチ」。一度倒した敵でも、次に表れた敵がその無力化した敵を吸収して強くなるという独特なシステムがあり、これはオリジナリティがありますね。

またトーチには無力化した敵を焼却するだけでなく襲ってきている最中の敵をスタンさせる役割もあります。銃の照準を合わせるアクションの中にも戦略性があり、操作が忙しいのでこれがまた結構面白い。

そんな重要装備のトーチですが、所持数が最大2個(アイテムクラフト分除く)と限られており、本当にここぞというときにしか使えません。その割にポップしてくる敵の数は多いので、万年トーチが不足してきます。

個人的には、このトーチはもう少し所持数を増やすか時間経過で回復する仕様の方が爽快感があってよかったのではないかと感じます。折角オリジナリティのある要素なのに、使える場面が少ないのは惜しい。

あとこのタイトルの特徴的な部分と言えば、リソース管理のシビアさ。弾丸や回復アイテムが入った箱がマップ上に散在していますが、弾数が潤沢にあると箱を壊しても何も出てこないことが結構あります。

普段弾を節約して使いたい場面でブッパするために貯め込んでいるというのに、アイテムボックスを見つけたときに何も出てこないのは正直ガッカリ。難易度調整のためだとは思いますが、この手法はあまり好みじゃない。

弾薬とか回復用の消費アイテムって単なるゲーム進行を助けるための道具ではなく、プレイヤーがちょこちょこ得られる小さな報酬(≒宝箱)だと思っているので、無視できないモヤっとポイントです。

他にも気になる部分が(まだあるのかよ)。ストーリーの章で触れました、エッセンスと呼ばれる登場人物の魂?です。これ装備することによって、ゲーム内通貨の獲得量や武器の威力が少し増える等の恩恵があります。

魂を装備するという、何ともサイコホラーらしい演出はGoodなのですが、効果を体感できず、システムとして存在していることを忘れるレベル。装備した後にゲーム内の体験が変わったように感じられません。

近接攻撃を強くするエッセンスを装備してもどうせ近接攻撃が弱すぎて敵を倒せませんし、ゲーム内通貨が多少増えたところで買えるアイテムの数は明確に増えません。リソース管理のシビアさを優先しすぎで、既存の要素を潰しているように感じます。

こういった欠乏感が常にあることから、何度もコンティニューして、敵の位置を頭に入れて、敵をスタンさせるタイミングを覚えて...という作業を繰り返すことになります。

そんなゲームデザインを端的に表現するならば、ホラーゲー+ソウルライクと言ったところでしょうか。ここに面白さを感じられるかどうかが、本作の評価が分かれるポイントかもしれません。

05. ギミック/パズル要素:アイデアはいい、でも見せ方がすごく勿体ない

ホラーゲーに付き物な謎解き要素。本作ではそれっぽいギミックはありますが、正直謎と呼べるほどのものではありません。基本、道なりにアイテムを集めてステージを進むだけであり、頭をひねる必要はありません。

そんな中、主人公が使えるギミックには「エミッター」と「コンダクター」の2つがあります。前者はオブジェクトの時間を巻き戻し、後者は特定の地点間を通電させるための道具です。

どちらのステージギミックも簡単なもので、ステージ毎の戦闘⇔探索のメリハリをつける、というくらいの意味で用意されているものと思っていいです。

これらのギミックが自体はいいのですが、少々存在感が薄い。ボス戦時にエミッターを使うことはあるのですが、殆どがゾンビの苦手な爆発物を元の形に戻すためで、用途がワンパターンです。

コンダクターも1回だけボス戦でも使いますが、活躍はそれっきりでかなりもったいないです。「敵に向けても効果はないけど、実はこんな使い方もできます!」という遊び方ができれば、もっと楽しめたと思います。

あと、武器のギミックについても述べておきたい。発射ボタンで攻撃方法を変更することができ、攻撃方法が変わります。武器の種類を大別すると、ハンドガン,ライフル,ショットガン,ランチャーの4つ。

武器種はまぁこんなもんでしょうし、長押しでチャージ攻撃ができること自体は味変ができて面白いです。ですがこの変化、取って付けた感が否めない。

変化は攻撃力アップかセミ/フルオートの切り替えくらい。エフェクトの変化が乏しく見映えが殆ど変わらないので、途中からは「全部攻撃力の高いチャージ攻撃でよくね...?」という結論に至ります。

システムの面とひっくるめて、ゲームを面白くする素材は揃ってるのに、多くの面で調整とか工夫が今ひとつ足りてないんだよなぁ。すごく勿体ない。。。😔

06. やりこみ要素:アイテム収集やクリア時のリザルトが出るところがイイ

1回目のプレイは見逃し要素ができるだけ少なくなるよう相当じっくりプレイしていく私。1週目のプレイには、合計37時間かかりました。

その理由はズバリ、本作での見逃せないコレクション要素である「猫」です。こんな殺伐とした世界にはふさわしくないので、救ってあげましょう。

...とか言ってストーリーそっちのけで猫探しに奔走していたわけですが、何ということでしょう。全員見つけると解除できる実績の「キャットファインダー」が解除されないではありませんか。

調べたところ1匹だけ見逃してしまったようで、初見での実績解除とはなりませんでした。これは不覚...!でもこの見逃しが次の周回のモチベにもなります。

猫以外にも収集要素があり、世界観の背景情報を知るのに役立つトラベログと、コミックブックがあります。探索要素を通してグロい世界をプレイヤーの目に焼き付けようとする制作陣の努力に感謝。🙏

あと、クリア後にプレイランクが出るところもいいですね。意外と死んだなぁと後から楽しめますし、ランクがあるとゲーマーの挑戦心をくすぐられます。

なお、本レビューは1週目をクリアした時点で投稿しているので、後日実績の全解除やDLCの感想についても述べようと思っています。もしよろしければ、後日掲載されてからまた見に来て下さると嬉しいです。🙇

07. 総評:味付けで損してる高級料理のような作品

こうやって各要素についての感想を述べていくと、いいところはちゃんとあるものの、惜しいと感じるポイントが結構目立つタイトルでした。

グラフィックのよさはピカイチですし、退屈させないためのギミックもある。ですがそれを活かしきれていない...というのが全体を通しての感想です。もし次回作があれば期待したい。

結構辛口な評価になってしまいましたが、私の中でDeadSpaceという過去の存在が大きすぎるという点も大きいです。このプレイ経験がなければ、「歯ごたえのあるホラーTPS」という評価になっていたことでしょう。

フォローしておくと、怖さや不気味さといったホラーゲームに必須な要素はきちんと押さえていますし、決してつまらなくはないです。高難易度を求めるプレイヤーにもオススメできる部分もありますからね。

まぁ、ここまで好き放題文句垂れてきた本作を「遊んでみたい!」と思ってくれる方がいるかは怪しいですけどね。。。忖度しないのが私の記事のいいところ😘

以上、長文最後までご覧いただきありがとうございました!それではまた。🧟🤢🤮🧟

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SEGA/Bloober Team Switch2 / PS5 / Xbox X|S / PC

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