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2025年07月10日(木)、全ゲーマーに衝撃が走った(嘘)。Nintendo SwitchのDL版派ゲーマー御用達の商品「ニンテンドーカタログチケット」の販売が、2026年01月30日に終了してしまうことを聞きつけた私さしみ。

9,980円で2本分のソフトが購入できる破格の神サービスが終わっちまうぜ!というわけで、値段ありきでタイトルを物色。悩んだ末、2本の内1本は主人公がスマブラに参戦した際から気になっていた、本作に決定。

前情報一切なしにプレイした感想をお伝えしていこうと思います。なおDLCは購入していないので、その上でのレビューとなる点はご了承いただきたい。🙇

ファイアーエムブレム 風化雪月

任天堂/インテリジェントシステムズ/コーエーテクモゲームス Switch

¥7,678 (ダウンロード版 定価)

※価格や在庫状況は、各ショップでご確認ください

01. はじめに:SRPGといえばFEってくらい有名!!...だそうです

本タイトルは2019年07月26日に任天堂より発売された、シミュレーションRPGです。将棋やチェスのようにターン制でマップ(盤面)上のキャラクターを動かす戦略性と、レベルやスキルなどのRPGのシステムを組み合わせたのが、こちらのジャンル。

特に国内ですと、本シリーズはSRPGを代表するほどの知名度だそう。この記事に辿り着いてくださったあなたも、多分ご存知なのではないでしょうか。他のSRPGのタイトルとしては有名どころですと、スーパーロボット大戦やタクティクスオウガ、魔界戦記ディスガイアなどのシリーズがありますね。

そんなSRPGですが、筆者のプレイ遍歴と言えば、何年も前にプレイしたSFCのバハムートラグーン(世代がバレる汗)やサモンナイトシリーズくらい。実はFEシリーズのプレイは初めてで、SPRGの知識は結構浅め。

普段からFEシリーズやその他SRPGを好んでプレイしている諸兄から見ると、かなり表面的なレビューになってしまいそうですが、筆者のSRPGの理解度を採点してやるか、というつもりで見てやってください。

少し脱線しますがまだ私が若かった頃、仲の良かった友人Yくんの家には伝説のオウガバトルというゲームがありました。そのプレイ画面を横で楽しく見ていた記憶があり、今思うとSRPGとの出会いのはこのときだったのです。Yくん、趣味がシブすぎるよ。😂今も元気でやっているだろうか。

02. ストーリー:物語の作り込みがすごい。1週では到底遊びきれない奥深さが魅力

正直、誰かからの評判を聞きつけて購入を決めたわけではなく、「久々にSRPGやってみっか!」という程度の感覚で購入した本作。そもそもFEシリーズをよく知らず、任天堂製のタイトルだし子供向けの無難なストーリーでしょ!と思っていたのですが、あらすじとしてはこんな感じ。

「三つの大国が均衡を保つ地「フォドラ」。主人公は、なんやかんやでその中心に位置する大修道院の士官学校へ、教師として働くことに。そこで出会ったのは、次代を担う三つの学級の若き英雄たち。彼らと学び舎で共に過ごす平穏な学園生活――しかしそれは、やがてフォドラ全土を巻き込む、三つ巴の戦乱の幕開けに過ぎなかった...」

うん、絶対子供向けじゃないねこれ。もうこの時点で波乱の予感しかしませんが、待っていたのは壮絶なストーリーだけではありませんでした。

一度通してクリアするくらいでは、その世界を十分に楽しむことはできないレベルで奥深いです。ゲーム世界の歴史をはじめ、キャラクターのバックボーンや家系、それぞれの関係性など、作品に注がれた熱量に制作陣の情熱を感じます。

Youtube等の動画投稿サイトでは本作の解説/考察などがたくさんアップされており、プレイ後にこれらの解説動画を観て理解を深めると、より楽しめると思います。一度で二度...いえ、三度でも四度でもです。

ストーリーはマルチエンディングの形をとっており、ゲーム序盤に選択する3つのクラスによってストーリーが途中から分岐します。私はそんな中、3クラスそれぞれの中心人物の中で最も曲者感漂うクロードくんが気に入ったので、金鹿の学級<ヒルシュクラッセ>を選択。

どのクラスを選択しても、大陸の平定という結末自体は変わりません。しかし目的地が同じであれど、3人の中心人物達それぞれが掲げる信念は異なり、どのクラスを選んでもその道筋で他クラスの生徒の屍を築くことになるという、とんでもねぇ展開が待っています。

戦争は遊びじゃないんだよ、ボウヤ...と言わんばかりに甘っちょろいご都合を戦争の非常さでぶっ潰すストーリーがいいじゃありませんか。何かを得るためには何かを切り捨てなければならない、本作はそんな残酷な選択をプレイヤーへ迫ります。

かつての生徒を手にかけるなんてツラすぎる...😭でもこの登場人物達が命を賭して理想の社会を追い求めるストーリーこそ、本作を輝かせている一つの要因でもあるように感じます。いや~現代日本に生まれてよかった。

03. キャラクター:登場人物が多い、でもみんな個性的。

ストーリーの奥深さは前の章で述べた通りですが、それに負けず劣らずの作り込み具合なのがキャラクター陣。キャラクター同士のイベントや会話が豊富に用意されており、その量は1週のプレイでのコンプリートが不可能なほど。

キャラクターの名前は日本語にちなんだ名前ではないので、最初の内は会話の中にカタカナの名前が出てきて「誰だっけソイツ...?」ということもよくあります。ですが慣れてくると、キャラクターの人隣りや日常生活を通して解像度が深まっていくので、きっと多くのプレイヤーも段々と愛着を感じてくることでしょう。

また学園が舞台なだけあって、ストーリーの進展に合わせキャラクターが成長していく描写は見逃せません。キャラクター各々の出自ならではの苦悩を垣間見ることになりますが、金持ちは悩みまで贅沢だなぁ!というものから、そりゃ辛ぇでしょ...というものまで、様々な人間ドラマがあります。

そんな多数のキャラクターの中でも大好きなのが、グロスタールの坊や。どう見ても親の七光りとして描かれている三枚目のキャラクター...かと思いきや、ノブレスオブリージュの思想を汲む、中々憎めないお坊ちゃんなのです。よくテュルソスの杖引換券(この表現草)なんて揶揄されますが、金鹿の学級をプレイした人なら彼の魅力が分かるはず。

その他、声優陣も豪華。上記のリシテア(CV:悠木碧さん)もそうですが、この人の声聞いたことある!ってことが多くあり、そういった面でも楽しめます。各キャラクターの声優さんが、他のタイトルで務めている役を調べるだけで楽しい。

日常パートと戦闘パート、それぞれのシーンでキャラクターを演じている声優さんの演技力は流石のもので、私の中で最も印象に残ってるのはヒルダ。戦闘シーンでは、普段の生活で見られるサボり魔とは思えないような、切迫した演技がとても記憶に残っています。

04. グラフィック:Switchタイトルとしてはまぁ普通

Ninteno Switchのタイトルなこともあり、グラフィックの精緻さはそこまで追求されていないと思いますし、期待しているプレイヤーもあまり多くないと思います。

でもゲーム内オブジェクトはしっかり作り込まれている印象。生徒が暮らす寮内の各部屋に、その生徒の趣味や普段の暮らしぶりが窺えるオブジェクトが置かれており、芸が細かいです。

建築物の意匠も凝ってますし、建築物の時代考証をネタにゲームさんぽしたら、ゲストの方が喋れる内容が結構ありそう。本作から脱線しますが、ゲームさんぽをご存知ない方はよろしければ以下からどうぞ。ゲームの楽しみ方が一つ増えます。

また、ムービーシーンの出来もよいです。2019年のタイトルなので、近年の海外産アニメ調ゲームと比較すると多少のっぺり感がありますが、全然違和感はないです。Switchのタイトルであることを考えると、全く問題ない出来だと思います。

むしろ個人的には、日本らしい絵作りと言いますか...うまく言語化できないのですが、日本人から見て違和感のない異世界とでも言いましょうか。いい意味で日本っぽいアニメーションのように感じます。まぁ、要するにいい感じってことですよ(雑)。

ムービーシーンの量も多すぎず少なすぎずで、いい塩梅です。映画でも観せたいんか?と思うくらいムービーを垂れ流すタイトルもあったりするので、プレイ中にダレることがなくゲームの世界に集中できます。

ただ、SRPGの本筋の一つである戦闘シーンはよくも悪くも平凡。作りが雑なわけではないのですが、味方と敵がお互い1ターンずつ武器で攻撃し合ってシーンが終わるので、イマイチ盛り上がりに欠けており絵面はぶっちゃけ地味...。

まぁ戦闘シーンはスキップできますし、短いシーンのために制作コストを割き過ぎることもできないでしょうから、出来映えに納得感はあると思います。

あと一点だけどうしても好きになれない部分がありました。それは...ゲーム中の「キャラクターの顔」です。元が平面上のイラストなので、それを違和感なく3DCGに起こすことの難しさがあるのだとは思います。

ですがそういった部分を差し引いても、男性キャラは全体的に面長で違和感のある顔つきに見えますし、女性キャラもイマイチ美しさや可愛らしさがあまり感じられません。問題ない出来のキャラクターもいるんですけどね。

特にストーリーを観ている最中などで顔が「寄り」になる場面は特に気になります。中でも最も「寄り」になる頻度が多いであろう主人公の顔が割と残念で、作り物感が出ちゃってるように感じます。どうしてもこの点は最後まで慣れませんでした。

とは言えゲーム自体の面白さを損なっているということは決してなく、ゲームをオススメしない理由にまではならないレベルの欠点だと思ってます。次回作のFEエンゲージでは改善されているようなので、時代なりの完成度だったのかも。

05. システム:SRPGとしての完成度は折り紙付き。学園生活ゲーとしての一面もGood

さすが元祖SRPGだけあって、中心部分である戦略ゲーとしての面白さは鉄板です。

単純にキャラクターの駒を進めるだけではなく、アイテムを使った回復や強化、装備品の付け替え、スキルによる妨害などなど。戦略やギミックの使い方次第で進め方が無数にあり、じっくり戦略を考えるのが好きな方は繰り返し楽しめるでしょう。

他のSRPGにある要素なのかは存じ上げないのですが、騎士団を雇って攻撃させたり味方にバフがけできるのは、個人的にとても新鮮に感じました。プレイの幅が広がるのはもちろん、主人公周辺の登場人物と味方軍の全体で戦っている感が出ていて面白かったです。

あとRPGで外せないのは育成要素。キャラがレベルアップしたら使える技が増えて...というだけではなく、クラス(いわゆるジョブ)があるので、自分の好みのスタイルに合わせて育成が可能です。

各キャラクター毎に武器や魔法などの向き不向きが設定されており、それぞれの個性がつけられているところも好印象です。どうしても他生徒と比較して下位互換になってしまうようなバランス調整があったりもしますが、そんな生徒の活かし方を考えることも含めて「師(せんせい)」なのです。

また、キャラクターのステータスも奥深いです。最高難易度以外はあまり気にしなくてもクリア出来ちゃいますが、ルナティックとなると嫌でもステータスに目が向きます。特に装備重量と攻撃速度の理解は非常に重要で、高難易度のプレイヤーにとってはもはや義務教育。

色々要素があり過ぎて何すりゃいいか分からん!ってなりがちなのが戦略系ゲームあるあるですが、そんな人のためにシステムで側でオススメ育成も選べるのがいいですね。ストーリーをカジュアルに楽しみたい人や、初心者にとっても親切な設計です。

一点気になる部分としては、設定上仕方ない部分ではありますが、一度上げた技能ポイントは元に戻せないところが挙げられます。

プレイヤーが選択した授業を、キャラクターが受講し技能を上げていくという設定上、やっぱりあっちを鍛えておけばよかった!というときに元には戻せないのはちょっと残念でした。

その他、キャラクターの章でも触れましたが、各キャラクター同士の掛け合いや関係性まで作り込まれているので、SRPGではなく学園生活ゲーとしても楽しめちゃうのもポイント。

ゲーム内の日曜日は休暇や研修を受けることもできますが、個人的には街で生徒達と過ごすのが断然オススメ。私のお気に入りの過ごし方といえば、やっぱりお茶会。実はこのお茶会も、前述したステータスに関係があったりします。

上記画像で触れた釣り要素の他にも、落とし物を拾って落とし主に届けるお使い要素もあります。...が、これらははっきり言ってただの作業。必須ではないのですが、やらないと街での行動回数に影響するので、これらは正直無くてもよかったかな。。。

06. やりこみ要素:難易度ルナティックの名は伊達じゃなかった

この手のゲームの難易度「ノーマル」は流石にヌルいケースが多いので、初めから「ハード」を選択した筆者。思惑通り、私にとってちょうどいい難易度になり、1週目のプレイは大満足。終わりを迎えてしまうのがもったいないと思える程でした。

ストーリーが3分岐するので、ボリュームが多く全ルートを楽しむには周回プレイが必須。各クラス分を追いかけるだけでもそれなりのプレイ時間になります。

個人的には、やり込む際に全く同じストーリーを追体験するのはかなり退屈だと感じるので、難易度を難しくするだけの単純な周回にならないところは評価ポイント。

生徒をスカウトする機能もあるので、周回毎に気に入ったキャラを自クラスに呼び入れて好きなメンツでプレイできるのもいいですね。自分の意志次第で容易にも難しくもできるのは、やり込み要素として大変よい調整です。

ここからは、自分のプレイ方針の反省も含めた振り返りです。

1週目クリア後、SRPGエンジョイ勢の私には早いか?と思いつつも、2週目は青獅子の学級<ルーヴェンクラッセ>を選び、難易度ハードの上であるルナティックに挑戦。前評判でかなり難しいと聞いていましたが、軽い気持ちで挑戦開始。

基本的には攻略サイトに頼らずにクリアを目指すのが私のポリシー、ですが徐々に雲行きが怪しくなっていきます。1ステージに数時間~2,3日かけて何とか章を進めることができていましたが、最終的には第1部10月の章で詰んでしまうことに。。。

2週間程度繰り返し挑戦しましたが、中々クリアできないまま総プレイ時間は約150時間に達し、ついには心が折れてしまいました。昔から将棋だのオセロだのはめっぽう弱く、行動する前に戦略や目標を立てることが超苦手な自身の特性を改めて実感。

今後自分が得意じゃないジャンルのやり込みをするときは、心が折れる前に大人しく攻略サイトを見て、最後まで遊びきれるよう妥協しなきゃなと思ったのでした。とほほ。😢

でも一方で、ルナティックに挑戦する前段階として、ハードとルナティックの間にもう一つ中間の難易度があればステップアップがしやすく、もっと長く遊べたんじゃないか?とも思っています。ここは本当に残念。

ディミトリ編は道半ば、エーデルガルト編は全く手を付けられておらず遊びきれず悔しさがあるので、プレイし直したい気持ちはある。でもやっぱり他のゲームも遊びたい。う~ん、悩ましいなぁ。。。

07. 総評:ジャンルで敬遠するのは勿体ない、興味があるならぜひ

スマブラに参戦して興味をもった、というきっかけから手に取った本作。SRPGというジャンルが特別好きなわけではないので、そこまで期待していなかったのですが、なぜ世間に本作のコアなファンが多いのかを身をもって体験できました。

一部グラフィックの面では少し残念な部分もありましたが、それも面白さを損なうようなものでは決してありません。ハードの性能に合わせた作り込みがなされており、SRPGに不慣れなプレイヤーでも楽しめる設計になっています。

また、本作は何と言ってもストーリーとそれを彩るキャラクター陣が大変魅力的です。未プレイの方はぜひ手に取っていただき、FE沼にどっぷり浸かってみてください。ストーリーの考察を動画サイトで漁るのもオススメ。

その他、私自身はお恥ずかしながらやり込みの途中で脱落してしまったものの、戦略ゲーが得意な方は間違いなく長く楽しめるはず。私もいつか、再びルナティックに挑戦したいと思います。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました!それではまた。🐤💨

ファイアーエムブレム 風化雪月

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